2016年7月8日金曜日

切り絵07

↑下書き直後の世界図絵『四聖獣フェニックス』

前回の『創世の民』から、2年ぶりの制作だろうか。
久しぶりすぎる1枚である。その間に、四聖獣フェニックスの一枚絵を描き上げようと試みたのだが、形にならなかった。
昨日、描こう!と思い立ち、切り出し前のペン入れまで夢中になってやった。

↑下書きを通常コピー後、ペン入れしたもの。いつもは筆ペンでペン入れするのだが、細い線を表現したかったので、黒インクペンでなぞった。黒い部分は残す。これをガイド紙として、切り出していくのだ。

【構想】
ほとばしる火柱、生まれし生命。
さりとて、山は育まれん。
再生の力は、破壊の力との映し鏡だ。
魔族に操られしフェニックス。災いの雷(いかづち)を放つ。

フェニックスの躍動感が出るように心がけた。
以前フェニックスの世界図絵を描き出そうとした時に、火山の描写で迷走した。マグマと尻尾を同化させるのは思いついていたが――今回はそうそう、山肌に生命の光射す感じである。
闇のフェニックスは、鋭利で、ささくれ立った印象である。丸みを帯びた光のフェニックスとは対照的である。

ペン入れが終了したところで、次からはいよいよ切り出しである。いつもより線が細いので、紙がちぎれないように、慎重に切り出さなければならぬ。